組子職人の松尾さんが紹介したい人がおるったい!ということで呼び出され、どこまで移動するのかなと思いきや松尾建具製作所左隣の家へと移動! なんと、お隣では西村泰司さん(父)徹さん(息子)が親子で木彫刻製作をされていたのです。これまでは公共事業などで設置された銅像、博物館などに展示される彫刻、和室の欄間などを作られてきたとのこと。しかし、そのあたりの仕事が少なくなったので現在は看板仕事もやっとります〜 挨拶がわりにこれまでの作品を見てみますか?と2階の倉庫にあげてもらいました
プチプチに包まれた作品を広げて説明してくれる泰司さん。生き物が多い、マッコウクジラにバッファロー、なぜかピストルの銃身にカメレオンがしがみついているようなやつ。リアル系のゴリラ、ファンタジー路線のウサギとカメ、大分うみたまごに設置されているペンギンの原型、抽象的なコウイカなど。他の作品もありましたが、生き生きしている動物たちの作品です。西村さん親子は看板作りに励まないで、生き物たちを作ることで何か手伝えないかなと。
撮影させてもらった作品の一
そこで考えたこと
我が家の飼い犬も14歳になり、多分私より早く死ぬだろう。寂しくなった時に触れることができる思い出の品を、木の質感やぬくもりを感じる彫刻で残すのはどうかなと。まだ生きているから3Dプリンターで作ることは可能だし、手作りの彫刻よりは安価だろうけど、それでは味気ない。何かその犬らしさを加味した、想いも詰まった品になるのがいいなと。
そのことを西村さんに相談しました
製作にあたって
・3Dプリンターでは不可能なことを
・すでに他界しているペットも製作できるような資料フォーマットを決める
・アート作品ではないので作家性をそれほど必要としないが、全くないのはつまらない
・木のぬくもりを出したいが、着色したのも悪くはない(最後の調整段階で判断)
・ディテールもある程度出せるサイズで縦横高が合計36cm以内とする
(木の材料費が犬種で変わらないようにする意味でも)
準備した資料フォーマット
・正面/後面/両側面/上面などの写真
・その犬らしい動きの写真
・作って欲しいポーズ それに似たポーズ
・飼い主さんからの犬コメント
・その犬のお気に入りのグッズを1つ(西村さんからの提案で何かと絡めるのも面白いという考え)
以上の資料を元に
リアル志向の彫刻ではなく、作家さんがコメントや写真から感じ取り、飼い主さんの気持ちに寄り添って作る作品。
西村さん親子はスケッチは2案作成し、飼い主さんにどちらか選んでもらうようにする。
まずはこのような製作スタイルで、うちのラムとマリアを依頼し製作スタートしました。
作家さんのやりがいと依頼主の想いがバランス良く消化し、互いに満足できるものへと仕上がることを理想としますが、
共感を得られるような作品に仕上り、注文が入ることが希望です。
製作期間は3週間〜1ヶ月かかるのでその期間と材料費などを考慮して価格を決定する考えでおります。
ラムの資料(2003年1月27日生まれ
マリアの資料(2003年8月11日生まれ
西村さんの作品をご覧ください(無音