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移動茶空間りんどうプロダクト01 糸島組子職人の松尾さんに頼みに行く

biblioで肥後古流図解本の製作を開始しました。この本は利休の手前を変えずに守り続けてるお父さんのSideと、ヨガと茶の湯を組み合わせ、肥後古流の本筋とは別ラインで茶ヨガを実践している娘さんのSideでの構成で考えています。その娘さんに茶ヨガのアイコン・シンボルとなるものを作りましょうと持ちかけ、話し合い。ピクニック気分で楽しめる野点の茶室を製作することにしました。ヨガを草っ原で体感して、その後肥後古流のお点前と抹茶を経験できるものです。屋根も壁もないので茶室というのは変なので、現時点では移動茶空間と呼んでます。

完成イメージは出来上がってからとさせていただくとして。茶空間への入り口は踏み石をモチーフにした床を設けました。石を表現する円形部分には和紙を流し込んでもらうつもりでしたが、木からアクが出るという指導を受け断念。佐賀の名尾和紙さんを訪問し名尾社長のオススメもあり、ふさわしいと感じたものをわけてもらいました。その和紙の上には「人」と「入」の漢字をモチーフに石のヒビを組子で表現しました。茶空間にはこの床(踏み石)に膝をつき、にじり口を抜けて入ります。にじり口には筬欄間(おさらんま)を施してもらい家紋(重ね笠=肥後古流小堀家の家紋)を取り付けました。

屏風は風炉先屏風サイズで作るつもりでしたが、屋外での風の影響や肥後古流さんの意見を聞いて低くすることに変更しました。その高さは茶室の壁を帯や着物で汚したりしないようにする、腰の高さ部分に古紙を張る腰張りを参考としました。勝手に腰張り屏風と呼んでます。そして組子の模様というか図案は「重ねりんどう」にしました。熊本県の県花が「りんどう」であることと、花言葉もふさわしく感じたからです。写真は付け子(組子を固定するための外回りの枠)に組子のスミを写す作業です。

私は素人なので全て組子職人の松尾さんと相談しながらの進行です。写真の松尾さんの作業は組子用の自動カンナ機で組子の厚みを決めて一本づつ作る工程。自動カンナ機では圧縮され木から水分が減ってしまうので、水を含ませ復元させています。

葉カンナによる重ねりんどう(図案)の葉っぱ製作。組子となるパーツを葉っぱと呼ぶそうです。

集中力が必要な葉っぱの組み込み作業です。松尾さんには「結構大変かとよ!」と言われながら。

製作は続きます。

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