冷麺はじめました！デフィ・ジョルジュマルソー（福岡：西中洲）

福岡＆博多はコンパクトな街です。デフィ・ジョルジュマルソーは天神と中洲の間、西中洲にあります。西鉄福岡駅や地下鉄天神付近からの移動であれば、福岡市役所→天神中央公園とアクロス福岡の間を抜けるようにして福博であい橋方向に歩き、橋の手前で右に向けばお店が見えると思います。タクシーの場合だと西中洲はとても狭い路地なので途中で下ろされたりすることもあり、どこだ！みたいになってしまうので、福博であい橋に一番近い西中洲北東角に降ろしてと伝えてください。

デフィ・ジョルジュマルソーができたは5年前、大手門のジョルジュマルソーの姉妹店になります。そのジョルジュマルソー前身のお店、ビストロ炎の狭すぎる密着型の厨房（3つ口のコンロ）でジョルジュマルソー小西シェフの愛のムチに奮闘していたのが、ここデフィ・ジョルジュマルソーの松岡孝治シェフです。その前はひらまつで修行されてます。なかなかの男前で最近はNHK福岡の料理番組にも出演。野菜づくりにも熱心で実家のお父さんと二人三脚で自家菜園もやってます。デフィとは挑戦という意味があり、フレンチをベースにしたカテゴリーにこだわらない料理、悪い言い方すればなんでもありの料理を提案されてます。お箸でも食べられる創作フレンチね！とも言われそうですが、デフィが目指しているのはジョルジュマルソー小西シェフの全てを見てきた松岡シェフにしかできない、ネオ・ジョルジュマルソースタイル＝九州産フレンチの模索だと思います。福岡観光にはつきものの屋台／もつ鍋／水炊きなどありますが、九州産フレンチを選んでもらえるようになるのが願いでしょう。

その松岡シェフと支配人の北野貴大さんに挑戦状を送りました。『年々暑さが増していく日本の夏、あまりにも暑すぎて夏が嫌いにならないように、爽やかで元気になるデフィ料理をお願いします。そんな挑戦に応えてくれるお店デフィ・ジョルジュマルソーです。

お二人が考えてくれたのは

アミューズ → 前菜 → お口直し → メインディッシュ → お口直し → 〆しめ（博多でいう屋台のラーメンみたいなもの）→ デザート

ほぼ2 platsの内容ですね。口直しが2回入っているのがどのように影響するかも楽しみに訪問しました。

飲み物は支配人の北野貴大さんがペアリングで合わせてくれます。ワインを軸に日本酒や焼酎、以前はみりんが出てきたこともありましたね。お酒が飲めない方にはフルーツビネガーやハーブを使った飲み物など、いずれも食事に合わせて考えてくれます。

私はお酒を楽しみますが、デフィの料理は必ずお酒と合わせなくても十分楽しめると思うのでその点もお伝えしておきます。

今回用意してくれた料理をすべて食べての感想は　「冷麺はじめました！」

バーニャカウダ、ブイヤベースは食材も変化に富みボリュームという点でも満足です。それはそれで素晴らしいのですが、その後のブイヤベースのソースを使った〆の冷製パスタを食べたときに今回お願いした挑戦状の答えを感じました。この日はブイヤベースがメインディッシュでしたが、この冷静パスタを主役にした、またはアラカルトで冷製ブイヤベースパスタみたいなものも食べてみたいと思いました。

（私のブログの姿勢として、ひとつひとつの料理の好き嫌いや数値でのコメントはありませんので写真を参考に想像してください。）

今回の挑戦をお願いした考えの一つに、梅雨時期〜夏場はトラットリアやビストロなどのカジュアルなお店に行くことはそう減らないものの、コース料理を主体としたレストランに食事へ行きたいという気持ちを失っていると感じたことです。

これだけ暑いとコース料理まで食べたくない時もあるし、昼間汗かいたままお店に行くことも躊躇してしまう。着替えに帰ったとしても暑すぎてお洒落がうっとおしい。そんなフレンチ＝重たい＝冬でしょ！　みたいな固定概念を覆すものはないものか？と。

是非とも来年の夏はデフィの挑戦として「冷麺はじめました！」の看板が入り口に下がっていることを期待します。

おい、ちょっと涼しいもんでも食べて帰るか？　という会話を生むフランス料理屋さんがあっても楽しそうです。

Ch-ch-changes！

お二人の好意で今回のメニューを提供してくれることになりました。気になった方は準備があるので1日前に電話予約してください。

ご注意：デフィ・ジョルジュマルソーが暇と言っていることではありませんからね

補足事項

1、この特製メニューは1日前までにご予約してください。

2、JR九州ななつ星列車のディナーで提供されているカレーも食べられます。

3、木のぬくもりが感じられる優しい空間です。